こんにちは、chieです。
きょうは、病院あるあるのお話をしたいと思います。
病気や健康のご相談をうけていて、ほんとうに多いのが、次の3つ。
1.薬をもらって飲んでるのに、よくならない
2.検査結果が出て、異常があったのに、なんにもいわれなかった
3.様子を見ましょうっていわれた
病院に行ったあと、こんなふうにおもったこと、ありませんか??
1~3はどれも、心配のタネになるもので、「うーん、うーん」と思っていると、どんどん心配になってしまうようです。
この疑問をもってしまう原因で多いのが、また3つ
4.病院に行って、薬をもらったらすぐによくなると思っている(患者さんのもんだい)
5.医療者の説明不足(医療者のもんだい)
6.医療者の認識と、患者さんの認識の行き違い(医療者と患者さん、双方のもんだい)
「うんうん」と思った方、けっこういるんじゃないかと思います。
4~6は「医療者側と患者さん」、言い換えると、「その道に詳しい人と、それほど詳しくない人」のあいだでおこりやすい認識や意思疎通のすれ違いが原因です。
それぞれの状況には、それぞれにお付き合いするパターンがあります。
通し番号の順番にちょっと解説してみます。
少しでも心配のタネが減りますように。
薬を飲んでるのによくならない
長期間飲んでいるケースと、飲み始めてすぐのケースがありますが、今回は「飲み始めてすぐ」のケースのお話を。
たとえば「風邪」といわれる症状。
もらった薬を「痰切り、咳止め、解熱剤、抗生物質を4日分」としましょう。
これで「よくならない」という方で、わりと多いのが、
「昨日もらって、夜と、今日も朝と昼に飲んだのに、よくならない!!」
ん~……
受診が、いわゆる「風邪の引き始め」であれば、もしかすると、1~2回薬を飲むとよくなるかもしれません。
でも、けっこうみなさん、症状がひどくなってから受診しますよね ?
忙しいし、様子をみてました、っていいますよね ?
そうすると、カラダのなかでいたずらする細菌やらなにやらが元気に活動しまくっているところに、薬を入れ始めるわけです。
そんなにすぐに元気な細菌を退治できる、魔法の薬はありません。残念ながら。
だから「4日分」の処方がでたら、4日分を飲みきるまでは、睡眠とか栄養の状態を整えつつ「様子を見る」期間と考えていただくのがシンプルです(3につながります)。
「昨日は内科行って、今日は耳鼻科行ったんだけど・・・」もよく聞きますが、どの薬が効くのかわからなくなるので、お勧めしない受診の仕方です。
せめて、4日分飲みきってから、がいいと思います。
あと、喉と鼻の症状が強いようなら、最初から耳鼻科へ行くといいですよ ♪
検査の異常にコメントをくれない
最近の医師はていねいに説明してくれる方が多い気がします。ご時勢かな。それでも、家に帰ってもらった検査結果のプリントをみていたら……ということもよく聞きます。
さて、医師が説明をしない検査結果って?
お察しかもしれませんが、「説明するほどでないと医師が思ったもの」は説明しないことがあります。
たとえば、LDLコレステロールの正常値が140まで。結果は142で、異常値として「H」のマークがついている。これまでの経過は120~130くらいが多かった。
といった場合。医師は特にこの値には触れないかもしれません。
- ほんのすこしだけ正常値から外れている場合
- 継続して結果を見ている中で、今回だけ正常値から外れた場合
こういうときは、いますぐ何か治療しないといけないわけではなく、次の検査の結果をみてみようかな、というところ。
それをひとこと医師が言ってくれると安心できるんですけどねぇ。
なので、医師が触れなかった値に気がついたら、それまでの結果と比べてみたり、正常値とどのくらいの差があるかをみてみると、コメントがなかった理由がわかるかもしれません。
やっぱり気になる、納得できない、というときは、次の診察で質問しましょう。
「様子をみましょう」が気持ち悪い
ちょっと長引く症状だったり、ちょっとだけ異常の検査値だったり、「様子をみましょう」といわれることも珍しくないと思います。
これが、気持ち悪くてイヤだ、というのも、よく聞きます。
が。
医師も早々に判断できないことは多々あります。
診察して、すぐ診断できるものばかりじゃない、ということは知っておいていただきたいところです。
「様子を見て」といわれたら、自分自身の状態をよく観察します。意外と、これが苦手な方がいたりするのですが、とてもだいじです。
- 症状がどういうときにひどくなるか
- 何をしたらラクになるか
- 薬を飲んでどう変わったか
- 生活習慣で変わったことはなかったか
など。
経過を時系列でメモしてあると、医師に伝えやすいです。
ずいぶん長くなってしまったので、4~6はまたあした。
医療や自分のカラダと上手におつきあいするヒントになりますように。