病院あるある ~その2~

こんにちは、chieです。

きょうは、昨日の続きです。

病院あるある~その1~」でリストした病院への疑問の原因、4~6のおはなし。

 

 4.病院に行って、薬をもらったらすぐによくなると思っている(患者さんのもんだい)

 5.医療者の説明不足(医療者のもんだい)

 6.医療者の認識と、患者さんの認識の行き違い(医療者と患者さん、双方のもんだい)

 

5と6は疑問・不満の原因の1,2を争うくらいのことかな、と思うのですが、4が意外と多いのも事実なんです。

 

病院行ったら、よくなるんじゃないの?!

 

昨日の「薬を飲んでるのによくならない」に通じます。

 

どのタイミングで受診してますか ?

 

特に内科的なものの場合、痛みとかしんどい感じ、に早めに対処したら、割とすぐによくなったりします。

1か月様子をみてました、とか、風邪っぽかったけど1週間放置してました、だと、その間に悪い部分が増えていることもあるので、よくなるのにも時間がかかります。

 

1か所だけ小さな穴の開いた服を繕うのと、放置してして穴が大きくなったり増えたりした服を繕うのと……というのが、イメージしやすいでしょうか?

もともとの体調や体力具合にも左右されます

 

これ、結構、「おいといて」でお話される方が多いです。大事なことなのに!

寝不足、ハードスケジュールの末に出てきた症状は、それを治すベースが弱いので、ずるずると長引きやすいです。

 

さらに追い打ちかけてませんか ?

 

「薬もらってるから」と、十分な休息を取らずに、また仕事をしたり、夜更かししたり。

 

そりゃ、よくなりません。

 

「明日も仕事なんで ! 休めないんで ! 一晩で治りませんか ?!」

 

それ、一晩で治せる人は、そもそも今、具合悪くなってないと思います……

と、なんども心の中でつぶやいたことがあります(笑)

 

お仕事大変、休めない、明日までにやらなきゃいけないことが……そんな方もたくさんいると思いますが、そういうときは治りにくいカラダに無理させてるんですから。なんだかその自覚がない方が、結構いるみたいです。

病院は治すところというより、治る道筋をつくるところ。治すチカラは人それぞれに備わっているはずなんです。

 

あ。あと、「20年前はすぐに治ったのに !」とおっしゃる方。

 

……

 

20年前は、ね……

 

今のカラダのことを考えてあげるといいと思います。

 

どうぞ、いたわってあげてください。

 

先生が何も言ってくれなかった

 

「検査の異常にコメントをくれない」に代表されますが……

 

患者さんは小さいことでも気になる

 

医療者のほうは、同じような症状、同じような処方、同じような検査、と、いわば「慣れっこ」になってしまうので、省略してしまう言葉や行動があるのが事実です

 

ただ、患者さんは、その時にしか出会っていない事象なわけで。

 

そこを、飛ばさずに説明できるのがベストなのですが、説明が飛んでしまうことがあるんですね。

 

言い換えれば、何も言われなかったことは、「問題ないこと」と考えていただけるといいのですが、それは申し訳ないことでもあると思います。

 

リアルタイムで質問できなかったり、あとで、「あれ ?」と思ったことは、メモしておいて次の診察で聞いてみる。

次の診察がない場合は、電話で問い合わせるのもひとつの手だと思います。

 

それもなんだかなぁ、と思ったら、一般的な検査結果の説明や、画像検査の所見の説明はネット上でも探せるので、探してみるのもいいと思います。

 

先生に聞きにくい

 

  • 「先生、忙しそうで」
  • 「何もいうな、って雰囲気出されて」
  • 「聞いたらイヤな顔されたことがあって」

 

はい、医師に変わって申し訳ない、と謝るのも看護師の仕事だったり(笑)

 

ただ、そこは負けずに聞いてほしいと、私は思っています。

 

特にご年配の方は未だに医師を「お医者さま」扱いされる方がいますが、そうじゃないほうがいい。

 

だって、ご自身のカラダですよね ?

そこの「お医者さま」のカラダじゃありませんよね ?

 

わからないことをちゃんと聞いて、納得するのも「カラダをケアする」、ということのひとつだと思います。

 

認識のズレ

 

上の、「小さいことでも気になる」に代表されます。

 

医療者の感覚麻痺・認識麻痺

 

医師はじめ、医療者は、イヤというほど病気に触れているわけです。血まみれの傷とかにも。そうすると、なんで患者さんが慌ててるのか、不安に思っているのか、わからなくなることがあるんです。

 

  • 大人で38度 ? 寝てたら ?
  • 頭の傷や指先の傷は、出血多くてあたりまえ
  • 頭ぶつけた ? 今、元気なら問題ないよ
  • 下痢だけで吐いてないなら、水分摂れてたらいいよ

 

これは、一部ですが。

患者さんからしたら、初めてで心配、つらくて心配、と思っているところで、「たいしたことないじゃん」的なことを言われて、説明も不十分だと、納得いかなくなるのも無理はありません。

たぶん、言い方の問題でもあるんですが。

 

医療者の想像力不足

 

医療者の悪いクセ。病気だったり、ケガだったり、治すべきものに集中すると、患者さんの背景が置いてけぼりになる。

治療としては、こうするのがいい、ということだけを伝えてしまう。

患者さんの仕事とか、家族の世話をしているとか、そういうものを含めて考えないと、ほんとうの治療にはならないのだけれど、

 

「これには、これ !! だから、こうして !!」

 

の一点張りになる。でもそれ、治療も長引く原因。

じつは、整形外科でたくさん目の当たりにしたのです。症状だけみて人間をみてない、みたいな。

 

もし、そういうことに遭遇したら、迷わず患者さんから突っ込んでほしいと思います。

 

  • 「わたし、生活上、それ、できません。」
  • 「その場合はどうしたらいいですか ? 」
  • 「できなかったらどうなりますか ?」

 

自分の生活と治療の折り合いが見えてくると、納得の度合いが違うと思います。

そこまでの話がしっかりできると、ずいぶんとモヤモヤが少なくなると思いませんか ?

 

長々と書いてしまいました。

 

実のところ、わたし自身が医療従事者ではありますが、医療不信がちなところがあるのです。

 

だからこそ、医療の外側でカラダのケアのできるさとう式に魅力を感じているのですが。

 

ただ、医療を否定しているわけではありません。

 

少しでも、上手に医療機関を使えて、変な不安や不満なく、自分のカラダを病院任せにしないで、ケアできる人が増えたらいいなぁ、と思っているところです。