大学病院がいいとは限らない ? 大学病院と開業医の役割を知って、上手に受診できるようになろう。

こんにちは、セラピスト時々看護師chieです。

 

わたしは今でも少し、「電話医療相談」のお仕事をしているのですが、

未だによくある質問に、こういうものがあります。

 

 

町医者に行ったんだけど、良くならないの!
大学病院とか、直接行ってもいいの??
大きい病院行きたいんだけど ?
名医のいる病院、わかる ?

 

 

きょうは、この質問の落とし穴と、医療機関の選び方のお話です。

 

一応の注意として、あくまでわたしの個人的な意見であるということ。

 

看護師の仕事の中で感じたもの、患者として受診した中で感じたもの、として、ご紹介します。

 

参考のひとつにしていただければ幸いです◎

 

「名医」に会えるのは、まず開業医

 

「名医」って言い方、わたしはあまり好きではないのです。

 

その呼び方に、どこにも明確な基準はないからです。

 

手術件数が多かったら、名医 ?

教授だったら、名医 ?

難しい手術を成功させたら名医 ?

TVに出ていたら名医 ?

 

指標の一つかもしれません。

 

ただ

 

ほんとうの「名医」は、表に出ないところにいるんじゃないかなぁ、と思うのです。

 

 

患者さんの状態を正確に把握して

その人に必要な検査を必要なだけして

その人に必要な医療を提供して、

場合によって、必要な医療を提供できる場所を、

ほかに提案することもできる

 

「名医」って、まずこれが自然にできる医師なのではないか、と感じています。

 

この役割をしているのは、「町医者」と言われる開業医です。

 

地域医療連携というシステムが随分浸透してきました。

 

まずかかりつけ医・開業医を受診して、必要であれば大学病院などへ紹介状を持って受診する、という流れをつくっています。

 

開業医と大学病院などの大きな病院では役割分担があります。

 

その方に必要な医療の振り分け、を得意にしているのは開業医なんですね。

 

開業医はそもそも大学病院での下積みがある

 

これ、見落とされがちだと思うのですが、

 

 

開業医はそもそも、大学病院をはじめとしてたくさんの病院での下積みをしている方がほとんどです。

 

 

たくさんの経験を持って、開業しています。

 

開業してからの勉強度合いで、最新情報に個人差が出てくるのは致し方ないと思いますが……

 

最近では開業医でもHPを持っているところがほとんどだと思います。

 

院長の略歴、など見てみると面白いですよ?

 

 

○○病院◆◆部長を務める

 

 

みたいな、

 

ちょっと皮肉を交えて言わせていただくと、

 

「名医」の好きな方が、好きそうな肩書の経験のある開業医はたくさんいます。

 

略歴とか、専門医資格とかが載っていれば、どんな範囲を得意としているかもわかります。

 

そういう手掛かりで、開業医を受診して、

 

良くならないな、と思ったら、あと1,2件は開業医を尋ねてみる。

 

得意分野の違うところに受診していたりする場合もありますから。

 

専門分野が細分化しているので、自分の症状にぴったりの開業医にそもそも受診できていない方も多いのが、「よくならない」の原因のひとつだと思います。

 

わたしがやっている医療相談の仕事では、「何科に行ったらいいの?」のアドバイスもします。

 

生命保険とか、なんとか共済、みたいなものに付帯していることが多いので、そういうものを使って受診先を考えてみるのもよいのではないでしょうか ?

 

おうちを探してみたら、一家にひとつくらいは、使えるサービスがありそうな気がします◎

 

大学病院で「名医」に会える確率は ?

 

 

正確な数字にはできませんが、いわゆる「名医」と呼ばれる医師に会える確率は、低い、と思います。

 

 

どうしても大学病院・大きい病院に行きたい !

 

 

という場合は、今かかっている医師に紹介状をお願いするか、

突撃して「初診時選定療養費」を支払えば、受診することはできます。

 

ただ、一般初診の外来にはいわゆる「名医」は出ていないと思います。

たまにラッキーはあるかもしれませんが。

 

大きい病院の一般外来は、持ち回りで毎回医師が異なる、ということにもなりかねません。

 

 

毎回言われることが違って、どうしたらいいかわからなくなった……

 

 

ということも、実際よく聞きますから。

 

紹介状が近道切符

 

 

大きい病院での治療が必要な場合は、開業医からの紹介状が一番の近道切符です。

(救急車で運ばれてそのまま入院した場合を除いて、ですが。)

 

特に開業医が「必要 !」 と考えた場合は、連携している大きい病院の先生を指定して紹介状を発行するので、それを頼るといいと思います。

 

自分の希望する病院・医師を調べておいて、そこに当てて書いてもらえるかを確認するのもひとつです。

 

 

心配なら、紹介状書きましょうか ?

 

 

と言ってくれる医師もいますし、自分から、

 

 

心配だから、一度大きい病院で診てもらいたい

 

 

と希望を言ってもいいと思います。

 

 

お金払ったら見てくれるんでしょ !

 

 

みたいに、突撃して大学病院に行くことだけは、おススメしません。

 

基本は、症状に合った開業医と相談すること

 

最初に戻りますが、基本は開業医です。

 

それも、症状に合った、開業医。

 

専門分野が違ったら、「○○科がいいと思うよ」と教えてくれると思います。

 

迷ったら、相談できるツールを探してみましょう。

 

知らないだけで、使えるツールを持っていることもあると思います。

 

症状や段階に合った医療機関を受診できると、受診する方の負担も減りますし、医療機関側の負担も減るんです。

 

上手に医療機関を受診できる人が増えたらいいなと思います。

 

 

kefi にいらしたときに気になる不調があるようでしたら、遠慮なくご相談くださいね。

 

まず、何科がいいんじゃないかなぁ、といった見当をつけるお手伝いはできるかな、と思います。

 

 

ちょっとどこで聞いたらいいか、わからなくて。

 

 

というような医療相談を、

 

電話じゃなくて、お目にかかかって、

 

気軽にしていただけるような場所にもしたいなぁ、と思っているのです ◎

 

きょうも読んでくださって、ありがとうございます◎

 

.+*:゜+。.☆  ☆。 .:*・゜.+*:゜+。.☆

kefi でのカラダメンテナンスのご予約はコチラ

kefi で受けられるさとう式リンパケア各種講座のご案内はコチラ