こんにちは、桜井ちえです。
まだまだ寒い日が続きますね。
そしてインフルエンザが元気そうです。
きょうは看護師的な視点からの、インフルエンザのお話をしたいと思います。
インフルエンザといえば。
毎年10月くらいから、予防接種で世間がソワソワ。
12月くらいになると、発症する人も増えて、世間はザワザワ。
年が明けると、受験生に感染しないかヒヤヒヤ……
そんなこんなで2月くらいになれば、学級閉鎖や学年閉鎖が続出。
ずるずる長引いて3月~4月頭くらいまで、「B!B!」とガヤガヤしています。
なんだかんだ、半年くらいはインフルエンザの話題ってあるんですよね。
昨年、わたしは、なんと8月の真夏にもインフルエンザに遭遇しました。
今シーズンはAとBが同時進行しています。ここ数年、高熱でなくてもインフルが検出されているので、何をあてにしていいのやら、というところ。いままでわたしがインフル検査した最低記録は、「36.8度でA!」でした。36度台って……平熱ですよねぇ。
予防接種のこと
今シーズンはワクチンがないないと、大騒ぎでした。ちょうど、予防接種ピークの時期にワクチン製造が追いつかなかったのですが、12月半ばからは潤沢でした(むしろ、余ってるんじゃないかと思う)。
予防接種のきほん。
注射してから、予防効果が出るまで2週間
これ、意外と知らない方が多いです。
「明日から出張なんで!今日打ちたいんです!」
医療機関でよく聞くこのフレーズ。あるある定型文です。
「明日から○○なんで、~してください!!」
気持ちはわかりますが、明日の出張の備えにはなりません……
そして、予防接種は病気にならないためのものではナイ。病気になったときに、耐えやすいカラダをつくっておくためのものです。以下参照。
ワクチンのこと
ワクチンというのは、カラダに影響しない程度のよわーい病原体です。これをカラダに入れると、よわーい病原体に対抗する力をつけることができます。
これが「抗体」といわれるもので、「免疫」にあたるものです。よわーい病原体に対する免疫をつけておくことで、次に強い病原体が来たときにも応用が利く!というイメージですね。
その、「抗体」を作るために2週間くらい必要なのです。
なので、インフルが流行期に入る前に、と考えると、11月中に予防接種をうけるのが理想的です。
そして、効果は5ヶ月程度、と言われています。
11月頭に接種したとしたら、11月下旬~4月下旬くらいをカバーできる、と考えます。
インフルエンザの人が回りにいたら
インフルと気づかずに過ごしている人も、いますよね。なので、インフル流行期は、可能な限り、自分の体調をととのえておくこと。
- 寝不足にならないようにする
- 野菜をしっかり食べてカラダを整えておく
- 水分をしっかり摂って乾燥に備える
- 手洗いうがいをこまめにする
さらに、自宅や職場を加湿すること。
これができていないことがあります。
ウイルスがふよふよと浮いていると、感染しやすくなります。口や鼻から吸うことになるので。加湿すると、ウイルスは浮いていられなくなります。
お部屋は常に加湿しておく、インフルの人がいた部屋は霧吹きをする、などしてウイルスを落とす(見えないけど)ということが、結構だいじです。
インフルエンザに感染したときの特徴って?
ふしぎなことに、体質としてインフルにかかりやすい人と、かからない人がいるようです。
予防接種を毎年受けても、毎年インフルにかかる人がいれば、予防接種は受けなくても、インフルにかかったことがない人もいます。
風邪と見分けがつきにくい、とはいいますが、
- 「だるさがハンパない」
- 「関節が痛い」
この2つが結構な特徴のようです。
あと、見た目。
見たことがないような、うるうるした目をしている人がいたら、要注意です。
インフルエンザの検査
夕方くらいに熱がでて、慌てて夜間救急に行く人がけっこういらっしゃいます。
インフルかも、と思ったら、ちょっと待ったほうが実は負担が少ないと思います。
インフルの検査キットは、増殖してきたウイルスに反応します。熱の出はじめは、ウイルスが増え始めたところなので、検査に反応するのに十分なところまで増えていないことがあります。
そこで言われるのが、
12時間
熱が出はじめて12時間経過していると、ウイルスが検査に引っかかる程度に増えていて、検出率がupします。
ですから、12時間以内に受診して検査をしても、「翌日またね」とか「午後もう1回」とか、2度手間になるうえ、鼻をぐりぐりする苦しい検査を2回うける羽目になるわけです。
特に夜は不安になる方が多いようですが、ひとまずカラダを休めて、アサイチ、がいいと思います。
薬を飲まなきゃ治らない?
そんなわけありません(よっぽど弱ってる人でなければ)。
乱暴な言い方をすれば、寝てれば治ります(笑)
そもそもタミフルやらリレンザやら、2000年代になってからの新しい薬です。現在の30代40代の方のこどもの頃にはまだなかったはず。
でも、インフル、治ってましたよね?
抗インフルエンザウイルス薬というものの役割は、「ウイルスの増殖を防ぐ」です。
ですから、飲み始めるのは症状が出てから48時間以内が効果的と言われます。
けっこう勘違いが起きている「48時間」。この間に飲まないと治らない、ということではありません。
48時間くらいでウイルスの増殖がピークになるので、ピークまで増殖する前に押さえることで、熱が下がるのが1~2日早くなる、というだけです。
とはいえ、お勤め人には、1~2日は大きいですから、その時間で薬が入れられたらいいですよね。
なので、48時間以上経過していると思われる場合には、抗インフルエンザウイルス薬は処方されないこともあります。
抗インフルエンザウイルス薬は、「治す」薬ではありません。
病気を治すのは、あくまでも自分自身のカラダの力です。
それをサポートするのが薬。どんな病気でもそうですけでど、その認識のない人が多いなぁ、と思います。(病院あるあるその1、その2、参照)
外に出ちゃだめ?
外出制限は、大きく3パターンあります。
幼稚園児・保育園児
- 発症後5日を経過していること
- 熱が下がってから3日が経過していること。
この2つを両方ともクリアしたら、外出OKです。
小学生~大学生
大学生は、社会人に近い解釈もありますが、一応、学校保健安全法の対象ということで、このエリア。
- 発症後5日を経過していること
- 熱が下がってから2日が経過していること。
この2つを両方ともクリアしたら、外出OKです。
社会人
小学生~大学生の条件に準じますが、勤め先で決められているので、それを確認しましょう。
最近では薬のおかげで解熱が早くなっているので、
- 熱が下がってから2日が経過していること。
この条件がマストで出勤OKとするところが多いようです。
- 発症後5日を経過していること
これはさすがに仕事に差し支えると考えるのか、情状酌量といったところでしょうか。社会人の外出用件としてはあまり適用されない印象があります。
インフルエンザはかかってしまうと大変なものですが、かかったあと、一番大事なのは「周りにうつさない」こと、になります。かかった人は気の毒なのですが、あとは治すだけなんですね。
外出しないでね、というのも、体が辛いでしょうから、とかじゃなくて、
「うつさないでね」
ということなのです。シビアですが。
なんにしても、あれやこれやは知っていただいたうえで、かからないように、流行期の体調は整えましょう!

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