下痢も?寒気も? ~熱中症の意外な症状、知ってますか?

こんにちは、kefiの施術人・chieです。

 

きょうは久しぶりの時々看護師です。

 

毎日ばたばたと熱中症で人が倒れてます。

 

小学生とか幼稚園児とか、ちいさい人がこの暑さにやられているのがいたたまれません。

 

さて、情報番組でもたくさん取り上げられていますが、熱中症ってどんなの?ってみなさま、説明できますか?

 

ものすごーく端的にいうと、体温を調節するカラダの機能が壊れた状態になるのが熱中症です。

 

それによって、いろいろな症状がでてきます。これ、覚えておいてくださいね。

 

と、いったところで、真っ盛りの熱中症について。

 

熱中症の診断基準は?

 

熱中症はなにをみて、熱中症と判断されると思いますか?

 

正解は・・・・

 

暑いところにいる、もしくはいたあとの不調は、他に原因がない場合は全部熱中症の可能性があるとする(ガイドライン意訳)

 

です。

 

基準も何も・・・・・・そのまんまです。

 

ですから、「発熱」「ぐったり」「頭痛」「めまい」などのキーワードが出て、「暑いところにいた」という事実がある場合は、ぜんぶ、熱中症疑いになります。

 

熱中症は「熱失神・熱痙攣・熱疲労・熱射病」を総称したもの

 

熱中症という総称が一般的に使われるようになったのは、20年くらい前からのようです。

 

それまでは、重症度別に個々の名称で呼ばれていました。

 

重症度の順に、熱失神→熱痙攣→熱疲労→熱射病、と呼び名が変わります。

 

そして、これは、「この順に進行しますよ」ということです。

 

熱中症は進行するという意識、わりと薄くないですか?

 

わたしが子供のころ、よく「日射病」という言葉を耳にしましたが、「日射病」は「熱射病」に含まれます。

 

現在の基準、呼び方はどうでしょう?

 

まずはこの表を見てみましょう。

 

 

右側の「症状からみた診断」というところが、以前の呼び名です。

 

現在では呼び方は「熱中症」と統一されて、一番左の分類による判断基準が、使われています。

 

Ⅰ~Ⅲ度による判断基準は以下のとおり。

 

  • Ⅰ度・・・応急処置をして、回復があるかを見守る
  • Ⅱ度・・・医療機関受診が必要
  • Ⅲ度・・・入院しての治療が必要

 

Ⅰ度とⅢ度はほぼ、基準どおりにされていると思います。

 

問題はⅡ度

 

Ⅱ度と思われる症状で、すぐに医療機関受診しないで、「応急処置をして見守る」をしていることが、多いんです。

 

応急処置、必要です。まずは、したいです。

 

なので・す・が・・・

 

それで、「短時間」で回復したらいいのですが、「短時間で」回復しなかったら受診必須です。

 

「短時間」がどのくらいかというと・・・1時間程度、と思っていただくのが安全ではないかと思います。

 

ここが、結構様子を見すぎてしまうことがあるようなんです。

 

例によって、電話相談。

 

 

季節柄、熱中症の相談が非常に多いです。

 

中でも「朝から(もしくは昼から)具合悪くて、今も具合悪くて・・・」と、21時とか22時に相談される方がいます。

 

あと、数日前から調子が悪くて、カラダの節々が痛くなってきた、という方。

 

危険!

本当に、キケンデス。

 

上にも書きましたが、熱中症は進行します。

 

Ⅱ度の状態は、放置するとⅢ度に進行するのですよ。

 

電話をかけてくださった段階で、ぎりぎりじゃないかという方もおられるんですね。

 

カラダの痛みに関しては、カラダの機能が壊れて、筋肉まで破壊され始めている状態、という、とても危険な状態が考えられます。

 

 

なので、熱中症の可能性がある場合で、次の症状があったら、必ず受診を視野に入れること。

 

 

この症状!

頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感

 

ちなみに、筋肉の痛みは、視野に入れるではなく、スグ受診です。

 

そして、意外に知られていないのが、下痢寒気です。

 

熱中症の下痢と寒気

 

下痢

 

「下痢」はⅡ度の状態として起こる場合と、回復過程で起こることがあるようです。

 

熱中症による脱水で、体中が干からびていると、腸も例外なく干からびる。

 

腸自体も脱水状態になってお仕事ができなくなっている状態、と考えられます。

 

腸がちゃんとお仕事できない状態だから、下痢になるんですね。

 

なので、下痢かもしれないけれど、ベースが熱中症なら水分をちゃんと取ってあげないといけないのです。

 

Ⅱ度のほかの症状と一緒に下痢があるときは、様子をみていても脱水が進んでしまうとおもいます。

 

なので、Ⅱ度のほかの症状と一緒に下痢があったら、様子をみないで受診!が、安全だと思います。

 

寒気

 

寒気はⅢ度に近いⅡ度ではないかなぁ、というところ。

 

熱中症は「体温調節機能が壊れた状態」と、いっちばん最初に書きました。

 

はい、だから、寒気が出るんです。

 

熱はすっごく高いのに、寒い。

 

熱に対する感じ方がおかしくなっているんですね。

 

なので、熱中症が疑われる状況で、高熱なのに「寒気」が出ている場合は、すぐ受診です。

 

これは様子をみちゃいけません。

 

命にかかわること、と考えないといけないんですね。

 

熱中症か夏風邪か

 

熱中症の症状はほとんどが風邪の症状にもあてはまるものです。

 

だから、様子を見てしまうことが多い、とも思うのですが、

 

熱中症の判断基準は、「暑いところにいたあとの不調」です。

 

風邪かも・・・と思っても、暑いところにいた心当たりがあるのであれば、念には念を入れて受診をしておいてくださいね。

 

 

熱中症、メジャーになってきましたが、まだまだ危機感はメジャーになっていないと思います。

 

ご自身やご家族の身を守るための、参考にしていただけたら、うれしいです。

 

次回は、熱中症になりやすい人、予防、なったら? をまとめておこうとおもいます。

 

まだまだ暑い夏が続きそうです。

 

kefi のサロンは地下なので、なんだかんだでエアコンがいらない涼しさで助かっています。

 

みなさまも、気を付けてお過ごしくださいね。

 

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