こんにちは、chieです。
きょうのTOP画像は、わたしの人生を明らかに変えたもの。
初めて行った歌舞伎のチケットと、筋書き。
わたしの思考要素の大きな部分に日本舞踊に関わるさまざまがあります。
それなくしては、kefi にもたどりついてない。
ただ、好きなもの、とか、趣味、と言ってしまうにはあまりにも違う次元になってしまっていて、なんとなく書けなかったのですが、書いてみましょう。
と、
書きはじめたら、すごく長くなりそうなので、シリーズ化することにしました(笑)
日本舞踊との出会い
日本舞踊に出会ったのは、歌舞伎に出会ったから。
14年前の6月、市川海老蔵の襲名公演に、歌舞伎好きの先輩が、
行くなら、今!
と誘ってくれたのがそもそもの始まり。
興味はあったものの、なかなか足が向かないという、
今のわたしがたくさんの人に対して、行けばいいじゃんと思っている、まさにその状態でした。
当日券があるからね、取れるかわからないけど、取れたら連絡するから、自宅待機!
と、朝7時から当日券に並んで、チケットを取ってくださいました。
支度をして、電話を待ってたあのときの感じ、びっくりするくらい鮮明に覚えています。
その時の服装とか、髪型とか。
わくわく、そわそわ、うろうろ。
さながら、分娩室前のお父さんの気分です。
取れたよ!奇跡的に3階席!安い席!
先輩の電話に家を飛び出します。
もぅ、この安い席、がすごく重要(笑)
当時、ミュージカルを見るにも芝居を観るにも、S席で観るのが当たりまえになっていました。
演劇を始めたころで、「いいものは良い席で」という頭がありました。
それが覆ったのが、ここから。
3階の、座席指定の中では一番安くみられる席です。
当時3000円+税。
うわー安い。今は値上がりして、4000円ですが、だから毎月行ってもお財布に優しいのです。
電車に飛び乗り、歌舞伎座へ。
自宅から20分で歌舞伎座、というのもこの時まで知りませんでした。
自転車でも行ける距離だった。
おいで。
と歌舞伎に呼ばれた、14年前の6月です。
歌舞伎の世界
もともと日本史好き、古典好きではあるため、言葉やらなにやらはまったく気にならずに観ました。
日本語だし。
なにより、役者さんの美しさと、歌舞伎独特の滑稽さと、不条理と、とそういうものに圧倒されました。
演目は
- 外郎売
- 寺子屋
- 春鏡鏡獅子
初めて目にした歌舞伎は「外郎売」ということになるのですが、
この外郎売、立ち役は尾上松緑。
今、わたしが習っている藤間流勘右衛門派のお家元です。
そんなことは知らずに見ていたのですが。
そして仁左衛門さんの寺子屋。
鏡獅子は海老蔵。この時は、実はほぼ寝てました(笑)
今だから、わかる。鏡獅子の前半を魅せるのは、とても難しいんです。
寺子屋が格好良すぎて、即再見を決意します。
幕見へGO
寺子屋がもう一度見たかったのと、昼の部を見て、夜の部も観たくなりました。
歌舞伎気に入ったら、「助六」は観ておくといいよ♪
と先輩のお言葉。
チケットはもちろん売り切れ。
観たいけど、先輩みたいに7時から並ぶのはイヤです(笑)
「幕見」という当日券システムを教えてもらい、他日、早速赴きます。
ここで目にした「助六」。
海老蔵の助六、玉三郎の揚巻。
わたしが目を奪われたのは、玉三郎ではなく白玉を演じた福助でした。
声の感じが好きだった。
これでもか、って役者がたくさん出て、これでもか、って豪華な花魁道中。
今でも初めて歌舞伎を観る人に、ちょうどやっているときであれば、絶対これをお勧めしています。
そのときの感想?
わたし、
これ、
やりたい。
でした。
~ その2 へ続く ~