防げるものは防ぎたい。認知症の前段階、MCI ってご存知ですか ?

こんにちは、セラピスト時々看護師chieです。

 

さとう式でいうところでは「セルフケア」に通じるのですが、現代の医療業界が一番力を入れないといけないのは「予防」だと思っています。

 

一番大事だと思うのですが、「予防」はカラダが元気なとき、何もない状態からおこなうもの。

 

だから、どれだけ「大事なんですよ!」と言っても、ピンときてもらえないことも多い。

 

幸か不幸か、「長生き」があたりまえのようになってしまった現代では、「長生き」さえリスクと言われてしまいます。

 

「長生き」を

不幸なものにしないため、

リスクにしないため、

予防できるものはする

生きてるんなら、happyなほうがいいでしょ ?!

 

わたしは、認知症ほど残酷なものはないと思っています。

本人にとっても、周りの家族にとっても。

 

だから、すべてではないけれど、認知症は検査でわかる、予防できる、ということを少しでもたくさんの人に知ってもらいたい。

 

前置きが長くなりましたが、今日は、そんなお話。

 

おじいちゃん・おばあちゃんのこと、とか、両親のこと、とか、先々の自分のこと、とか思い浮かべて読んでもらえるとうれしいです。

 

MCI=軽度認知障害。「まだ」認知症じゃない。

 

軽度認知障害は、認知症の一歩手前の状態。

 

「認知症とは診断されないけれど、記憶障害がある状態」

 

です。

 

放置すると1年で約1割5年で約4割認知症に進行するといわれているものです。

 

MCIの定義(病院での診断基準)が次の5つ。

 

  • 本人または家族から物忘れ(記憶障害)の訴えがある
  • 日常生活動作(家事とか、買い物とか)には問題はない
  • 全般的な認知機能(時計が読めるとか、ものの名前がわかる、とか)には問題はない
  • 年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する(日付がわからなくなるとか、今いる場所がわからなくなるとか)
  • 認知症ではない

 

最近なんか、変じゃない ?

最近物忘れが多くない ?

 

のレベルだとおもいます。

 

この時点で、一回チェックしてみませんか ? なのです。

 

現状を知ることも、予防のうちですからね。

 

65歳以上なら健診で必須にしたらいいのに ! と思う検査。

 

認知症にいくつかのタイプがあるように、MCIにもその先の認知症に通じるパターンがあります。

 

認知症の7割を占めるのがアルツハイマー型

 

アルツハイマーの原因はアミロイドβというタンパク質で、これが脳に沈着することで脳の萎縮を引き起こす、ということがわかっています。

 

この「アルツハイマー型に通じる」MCIは、血液検査で調べることができるんです。

 

7㏄の血液を採るだけの簡単な検査で、アミロイドβが溜まりやすい状態になっているかどうかがわかります。

 

65歳以上の4人に1人が認知症 or MCI

 

といわれているくらいなんだから、

この検査、さっさと健診に組み込めばいいのに!と思います。

 

現状では保険の適応にもなっておらず、希望者は自費で検査をしないといけないものです。だいたい2万円~3万円くらいかかります。

 

「まだ病気じゃない」状態のスクリーニングだから、保険外なんですよね、たぶん。

 

「まだ病気じゃない」から必要なんじゃないか !

 

と思うのです。

 

これで、傾向がわかれば、その時点から治療が始められる。

治療が始まったら保険適応なんですよね。

そういうケースはMCIの検査だけではないのですけれど。

 

そのあたりの認識、そろそろ変えないとダメなのではないかと思います。

自費で高額って、入口を狭くしているのとおんなじでしょう ?

お役所はどう考えてるのかわかりません(このあたりは愚痴(笑))。

 

胃がんのABC検査のように、早々に健診に組み込まれる日がくるのを待っています。そんなに先のことではない気もするんだけどなぁ……

 

どうでしょうか。

 

早く見つければ、治ったり、遅らせたりできる。

 

ちょっとおかしいかな。

 

の段階で見つけられれば、治るMCIがあります。

治らないタイプでも、認知症に進むのを遅らせることができます。

 

それこそ、早期発見できれば、人との接点を増やすとか、食事内容や睡眠時間を見直すとか、運動を少し始めるとか、予防行動のきっかけをつくれる。

 

これも、MCIだけのお話ではなくなりますが

早期発見がどれくらいその後の人生に影響してくることか。

 

なんか見つかったら嫌だから、健診とか行くのイヤなんだよねー……

 

って、すごくよく聞くんですけど !!

 

たまたま健診で見つかるって、めちゃくちゃラッキーなんですからね !!

 

……はい。失礼しました。

 

声を大にして、いろんなところで言っています。

 

何もなかったら、「よかったね」

何かみつかっても、「今みつかってよかったね」

 

健診とか、ちょっとおかしいかな、の時点での受診は、そこに意味があるのではないでしょうか。

 

認知症になる前に治せたり、進行を遅らせられたら、

本人も、周りの家族も、その後がどれだけちがうでしょう ?

 

年のせい、で片付けないで。

 

世のご年配方の矛盾といいましょうか

 

なんでも年のせいにして、失礼な!

 

とおっしゃる割に、病院に行きたくない理由をつけるために

 

まぁ、年のせいだと思っておいてもいいよねぇ……

 

などとおっしゃいます。

 

気持ちはわからなくもないんです。

 

病院に行っても「年のせい」といってしまう医者も多いですからね。

それで「あーぁ」と思わされるのもイヤですよね。

 

ただ、「年のせい」にするのは、

 

本当に何もないことがわかってからにしてください。

 

これは、お願いです。ほんとうに。

周りで見ている方も、おなじ。

年のせい、気のせいにして、放置しないでください。

 

「年のせい」にして見過ごされて、治療が遅れるのが一番かなしいです。

 

そのかわり、やることやって、なにもないことがわかったら、勘繰るのはやめて、ちゃんと「年のせい」にしてください(笑)

 

ときどき、

 

なにもないはずはない !!

 

って勘繰りすぎてツラくなっている方がいるので、それはやめたほうがいいとおもいます。

 

幸いなのかなんなのか、医療は発展しつづけています。

たぶん、幸いなんだとおもいます。

そういうものを、自分がラクに、楽しく生きるために、上手に利用できる人がふえたらいいな、とおもいます。

 

認知症って言われるのがイヤだから病院には行きたくない……

 

という方には、どうか、ご家族がどうにかして受診を勧めてあげてください。

 

放置すると、家族も巻き込んでツラくなる可能性がある、ということを想像していただければ。

 

医療と上手に付き合える人がふえること

セルフケアで自分のカラダをラクにできる人がふえること

 

それで、ずっと活き活きとすごせる人がふえますように。

 

シアワセな方向に向けるように、kefi から発信することが、少しでも誰かがラクになるお役に立ちますように……

そんなことをわりとまいにち考えています。

 

ちょいと脱線もしましたが、防げる認知症は、防ぎましょう、というお話でした。

 

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