「予防」の大切さはどうしたら伝わりますか ? 「予防」のために走り回る、保健師というお仕事。

こんにちは、chieです。

 

8年間お世話になっていた保健所の仕事が、昨日で最後でした。

 

月に2~3回、精神科回復期のデイケアのグループワークを担当していました。

 

デイケアというと、病院に併設されていることが多いのですが、役割としては、「孤立させない、病気を再発させないで、社会復帰をサポートする」というものです。

 

これは、「予防」のひとつなんですね。

 

今日は「予防」をお仕事にしている方々のお話。

 

kefi から発信したいのは「予防」なんです。

 

MCIの記事のときにも書きましたが、わたしは現代の医療業界が一番力を入れなければいけないのは「予防」だと思っています。

 

kefi から発信していきたいのも、実は「予防」なんです。

 

カラダのケアをすること、自分のカラダを知ること、セルフケアを覚えて自分で自分のカラダを大事にすること、は予防のひとつ。

 

さとう式はそのツールとしてとても優れています。

 

病気を治す技術の発展も、治療薬の研究も、尊い。

 

でも、それ以前。

 

「予防」に勝るものはありません。

 

「予防」するためには、まずは自分のカラダと仲良くならないと。

 

気付けない人が多いなら、身近なところから気づいてもらいたい。

 

なので、わたしはこっちの方面から、「予防」について発信していきたいと思ってサロンをはじめました。

 

保健所で知ったこと

 

そういうわたしも、保健師の仕事って、ピンと来てませんでした。

 

保健師の資格も持っているのですが……

 

月に数回目にする保健師さんたちの姿は、いつも忙しくて、電話対応と、予防事業のプログラムと、訪問などなどで走り回っていました。

 

地域の住民を、数人の保健師で担当しているのですが、一人当たりで担当しているエリアが広い。

 

地域によっては、無茶な広さを担当していることもあるのではないかと思います。

 

その中で、「予防」が特に必要な人をピックアップしてサポートします。

 

ただ、必要な人ほど、保健所のことを知らなかったり、知っていても、保健師が関わるのを嫌がったりする、という難しさがありました。

 

「予防」ってそもそもどういうこと ?

 

わたしが目にしたもの、感じたもの、ということで書いてみると、保健所が扱う「予防」には、こんなことがあります。

 

妊娠している方に、出産後に慌てないための知識を伝える

→出産後の育児リスクの予防

 

子どもを産んだ母親を孤立させない

→ネグレクトをはじめとする虐待、母親の産後うつの予防

 

予防接種や乳児検診の案内をする

孤立している可能性のある母親もキャッチできる。

 

予防接種や乳児検診に来た子どもをみて、ネグレクトがないかなどの危険をキャッチする

母親への虐待予防子どもの発育のための予防

 

地域の中で孤立している高齢者をキャッチする

孤独死、介護予防

 

家庭で認知症や精神疾病の家族を抱えていないか、キャッチする

介護予防、精神疾患の悪化予防、家族の疲弊の予防

 

住民の健康診断、歯科検診、栄養指導など

成人~高齢者の疾病予防

 

 

たくさん書きましたが、これでもまだ一部かなと思います。

 

上で「キャッチした」人がいたら、個別に訪問をしたり、電話でコンタクトを取ったり、医療につなげたり……

 

ものすごい量の「予防」があります。

 

「予防」と一口にいいますが、病気を予防する、というだけではないんですね。

 

この先に起こるかもしれないリスクを減らしていくことはすべて「予防」です。

 

生命保険や医療保険で「リスクに備える」と言っているリスクは、全部「予防」の対象だと思います。

 

必要な人ほど、関わるのが難しい現実

 

こんなに走り回っていても、「予防」が必要な人ほど、関わられるのを嫌がる、という現実があるのが悲しいところです。

 

関われるようになった人たちはまだ「自覚がある」場合が多いから、まだいいかもしれません。

 

自分は人に世話になるようなことはない !

自分は大丈夫だから !

 

と言い張る、大丈夫じゃない人がたくさんいます。

 

大丈夫じゃなさそうだから、コンタクトを取っているのですが。

 

悪いものが見つかったら嫌だから健診は行かない

 

というのに似て、

 

まずいところを指摘されたらイヤだから関わってほしくない

 

という、自覚はしているけれど直面化したくない人もいます。

 

「今」はもしかしたら、それでなんとかなっているかもしれません。

 

なんとかならなくなってからでは、遅いから、「今」動きませんか ?

 

と、呼びかけているんです。

 

もどかしくて仕方ないのですが、これが、どうにもこうにもなかなか伝わりません。

 

どうしたらいいんでしょうね。

 

この8年、保健師さんとお話しながら何回「どうしたらいいんでしょうねぇ」と言ったかなぁ、と思います。

 

保健師さんたちはこれからも走りまわり続けます。

 

わたしはkefi から、

いろいろな意味でのツライやイタイが減るように、

少しでもたくさんの人のシアワセが、永く続くように、

どうしたら伝わるかなぁを考えて、発信していきます。

 

 

月に2~3回のペースで行っていたお仕事だったのですが、仕事へ行く途中にある桜の名所の「満開」に、8年目にして初めて巡り合いました。

 

毎年、4~5部咲きや、ほころびそうなつぼみを見て、次行くときは散ったあと、とかが多かった。

 

春休みの満開桜の下で、お花見をする家族や、元気に走り回るこどもがたくさんいて、それを目にするだけでも、しあわせだなぁと思いました。

 

そういう当たり前を、当たり前のままにしたい。

 

「予防」がどれだけたいせつか、とたくさんの方に気付いてほしいです。

 

気付いた人は、今度はとらわれすぎないように、もだいじなんですけどね。

 

「予防」に執着して日常生活が窮屈になるのは、違うかなと思うので。

 

バランスですねぇ。

 

今日はここまで。

読んでくださって、ありがとうございます ◎

 

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